TER鉄道交通研究所

鉄道を中心に交通機関に関する様々な考察をしていきます。YouTubeでは駅名記憶向上委員会の関連動画をupしています。ぜひご覧くださいhttps://www.youtube.com/channel/UCfRh5GcpH0V1fUf2paQPu1g。

鉄道の観点から考える「首都」と「都庁所在地」

日本の首都は東京ですが、あえて「○○区」と表すなら首相官邸や国会議事堂、最高裁判所のある千代田区でしょう。一方、東京都の都庁所在地は「東京」「東京23区」ともいいますが、「新宿区」とすることもあります。この両者の違いを、鉄道の観点から考察してみます。
千代田区で一番大きい駅、東京駅から鉄道のみで乗り換えなしで行ける都道府県と都内の市区町村を塗りつぶすと以下のようになります。直通で行ける都道府県数は33と、全国の約70%になります。市区町村数は35で、東京都の約56%です。

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新宿区で一番大きい駅である新宿駅において同様に塗りつぶすと以下のようになります。直通で行ける都道府県数は全国の21%程度にあたる10である一方、市区町村数は東京都の約65%にあたる40です。

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このように、東京駅は日本各地に行くのに向いており、新宿駅は東京都各地に行くのに向いている、ということになります。こういったところにも「首都」と「都庁所在地」の違いが表れています。